実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 Day 6
実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 Day 6のエントリーです.
どのようなSQL文かイメージできたでしょうか? その特徴は?
"あれ? INDEX RANGE SCAN + TABLE ACCESS BY INDEX ROWID BATCHED って Day 4 と同じ? と思ったあなた! よーく見てください〜. 違うんですよ〜っ!"
INLIST ITERATOR と Predicate Informationの3 - access("UNIQUE_ID"=1 OR "UNIQUE_ID"=10)
3 - access("UNIQUE_ID"=1 OR "UNIQUE_ID"=10) という述語をみれば、 WHERE句に OR 条件があるのは明らかです. :) OR があるのは明らかですが、 実はINLIST ITERATOR というオペレーションは IN句を利用した場合にも発生します。 IN (a, b) って結局、 a or b なので内部的には同じ状況になっています。
この実行計画は、 id=1のINLIST ITERATOR 以下のid=2,3が2回実行されています. 3 - access("UNIQUE_ID"=1 OR "UNIQUE_ID"=10) = UNIQUE_ID IN (1, 10) となり、IN句の中の値の個数分繰り返されている = 2回.
select * from tab311 where unique_id = 1 or unique_id = 10;
select * from tab311 where unique_id in (1, 10);
のいずれかということになります :) INLIST ITERATORで繰り返すのがよいのかはデータ量しだいだと思います。この場合、unique_idが主キーなので2回繰り返しても問題はないと思います。とはいえ、INDEX RANGE SCANだけを2回実行してROWIDをあつめて、TABLE ACCESS BY INDEX ROWID BATCHEDを1回実行したほうがよいのではないかと思わなくもない.
id=1とid=2のOperationを入れ替えれば、INLIST ITERATIONで繰り返すのはINDEX RANGE SCAN(実質、INDEX UNIQUE SCAN を 2回ですが)を2回実行してUNIQUE KEYから2つのROWIDをあつめ、そのあと、TABLE ACCESS BY INDEX ROWID BATCHEDをやったらいいんじゃないかなぁ(細かいこというと)と実行計画をみながら思ったのでした.
さて、本題、Day 6の実行計画というレントゲン写真はこれ!
? TABLE ACCESS BY INDEX ROWID BATCHED がないですね. でもちょっと違う.
この実行計画という名のレントゲン写真から、どのようなSQL文をイメージしますか? また、どのような特徴をもっていると思いますか?
いろいろ考えちゃいますね〜。いろいろw
Day 7 へつづく
previously on Mac De Oracle
・実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 - Day 1 / TABLE FULL SCAN
・実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 - Day 2 / INDEX UNIQUE SCAN
・実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 - Day 3 / INDEX RANGE SCAN, Index Only Scan
・実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 - Day 4 / INDEX RANGE SCAN
・実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 - Day 5 / INDEX RANGE SCAN, INLIST ITERATOR
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