標準はあるにはあるが癖の多いSQL 全部俺 #9 部分文字列の扱いでも癖が出る>< Tweet
標準はあるにはあるが癖の多いSQL 全部俺w Advent Calendar 2020の9日目です。
それでいいのだ! バカボンのパパより。
いや、めんどくさいw
と言うことで、今日は単純そうにみえる部分文字列取得の違い。関数名の違いもあれば挙動の違いもあります。
そして、ものすごくバリエーションが多い。多すぎるので、SUBSTR()だけに絞りますw
Oracle
Unicodeキャラクタ向けSUBSTRCやUCS2コードポイント対応、UCS4コードポイント対応などのバリエーションが豊富ですが、それが方言になってますよね。
{ SUBSTR| SUBSTRB| SUBSTRC| SUBSTR2| SUBSTR4}(char, position [, substring_length ])
https://docs.oracle.com/cd/F19136_01/sqlrf/SUBSTR.html#GUID-C8A20B57-C647-4649-A379-8651AA97187E
SUBSTR()はこんな感じ。 positionをマイナスにすると一回りして切り出してきます。
ORACLE> select substr('hoge1234',1,4) from dual;
SUBS
----
hoge
ORACLE> select substr('hoge1234',-4,4) from dual;
SUBS
----
1234
MySQL
Oracleと同じ関数名、同じ引数をサポートしています。引数に特徴がありますね。from forを使った方が可読性は良いかもしれませんが、逆にウザがれる可能性も否定できません。その点個人の志向次第か。
positionにマイナスを指定した場合、Oracleと同じ挙動になりますね。興味深い。
そして、SUBSTR()はSUBSTRING()のシノニムと言うことなんですね。と言うことはオリジナルはSUBSTRING()なのか。。
SUBSTR() is a synonym for SUBSTRING().
SUBSTR(str,pos), SUBSTR(str FROM pos), SUBSTR(str,pos,len), SUBSTR(str FROM pos FOR len)
SUBSTRING(str,pos), SUBSTRING(str FROM pos), SUBSTRING(str,pos,len), SUBSTRING(str FROM pos FOR len)
https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/string-functions.html#function_substr
mysql> select substr('hoge1234',1,4);
+------------------------+
| substr('hoge1234',1,4) |
+------------------------+
| hoge |
+------------------------+
1 row in set (0.08 sec)
mysql> select substr('hoge1234',-4,4);
+-------------------------+
| substr('hoge1234',-4,4) |
+-------------------------+
| 1234 |
+-------------------------+
1 row in set (0.07 sec)
PostgreSQL
最後にPostgreSQL、こちらはMySQLのオリジナルと同じ関数名SUBSTRING()となっています。 ぱっと見、Oracleから関数名さえ変更すれば移行できそうですが、実はpositionにマイナスを指定した場合の挙動に違いがあります!
一回りせずに、空文字を返してきます!!!! ここ要注意です。
substring(string [from int] [for int])
https://www.postgresql.jp/document/12/html/functions-string.html
postgres=> \pset null [NULL]
Null display is "[NULL]".
postgres=> select substring('hoge1234',1,4);
substring
-----------
hoge
(1 row)
postgres=> select substring('hoge1234',-4,4);
substring
-----------
(1 row)
おまけですが、PostgreSQLのSUBSTRING()関数では、パターンマッチングが行えるようです。Oraclerの私には、REGEXP_SUBSTR()をイメージしちゃうのですが、
調べてみると、PostgreSQLにはregexp_matches()関数もあります。@@ 違いがわからなくなってきたので、この辺りはあとでゆっくり勉強しておきます。w
(MySQL8.0になると、regexp_substr()関数がサポートされているようですね...終わりのない世界w)
substring(string from pattern)
substring(string from pattern for escape)
実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺) Advent Calendar 2019
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