実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 - Day 2 Tweet
実行計画は、SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database編 (全部俺)Advent Calendar 2019 Day 2のエントリーです.
以下の実行計画 (SQL*Plusのauto trace機能を利用) は、TABLE ACCESS FULL ではありますが、Execution PlanセクションとStatisticsセクションしかありません。
また、SQL文にWHERE句がある場合、実行計画の補足情報として、Predicate Information (identified by operation id) セクションがリストされます。
このセクションでは述語、つまり、WHERE句に関わる情報がリストされます。
Predicate Information (identified by operation id) セクションが一切リストされていないこのケースでは、WHERE句自体がSQL文中に存在しないことも読み取ることができます。
ということで、以下の3パターンの可能性はなくなりました。理由はすでにお分かりですよね?
2) select * from tab3 where id + 1 = 10;
3) select * from tab3 where id between 1 and 400000;
4) select /*+ FULL(tab3) */ * from tab3 where id between 1 and 10;
結果として、単純な全表走査を行うSQL文である 1) が正解ということになります。
治療の必要は基本的にありませんが、全表走査しているだけで性能要件を満たせない場合には、全表走査を早くするための治療が必要になる場合があります.
必要があって全表走査しているのであれば全表走査は悪ではありません。
(性能要件は事前に問診等で確認しておくことをおすすめします)
1) select * from tab3;
では、本題であるDay 2のレントゲン写真は、以下!
これには、先ほど解説したばかりのPredicate Information (identified by operation id) がリストされ、2 - access("UNIQUE_ID"=1) という部分から unique_id列でアクセスしていることが読み取れます。
Id=2のoperationでは、INDEX UNIQUE SCANが行われています。INDEX UNIQUE SCANしている対象オブジェクトは、TAB3_PK です。 INDEX という部分から TAB3_PK は索引であることも読み取れます。
かつ、UNIQUE SCAN ということなので、索引は一意索引または、主キー索引で、一意に値を特定できる索引であることも合わせて読み取れます。
この実行計画という名のレントゲン写真から、どのようなSQL文をイメージしますか? また、どのような特徴をもっていると思いますか?
つづきは、Day 3にて。:)
寒いのも、寒い場所も嫌いですw
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