VirtualBox de Oracle11g R2 RAC #2 - 事前調査など… Tweet
VirtualBox de Oracle11g R2 RACの続きです。
構築記録の詳細は後にして、最初に事前調査など(Oracle11g R2でいろいろと変わってるところあるので…)
・hangcheck-timerカーネル・モジュール
Oracle11g R1まではhangcheck-timerカーネル・モジュールが必要となっていたが、Oracle11g R2では不要となっている。
(Oracle11g R1でも当初不要とマニュアルに記載されていたが、後に必要と訂正されていた。おそらくフライングね)
・RACノード間の時刻同期
Cluster Time Synchronization Service (CTSS)という新機能が追加され、NTPで時刻合わせできない環境やNTPを利用しない環境でも時刻同期できるようになった。が、今回はNTPで時刻合わせするのでCTSSは使わない
・Single Client Access Name (SCAN) VIP
SCANなるものが登場した。まだ勉強不足でSCANを使うと何がどうおいしいのか理解できていないのであとでちゃんと読むw参考:
http://www.oracle.com/technology/global/jp/products/database/clustering/pdf/scan.pdf
・ネットワーク要件
前述のSCAN VIPの構成にも関わるが、以下のマニュアルによれば固定IP方式である場合、hostsファイルおよび、DNSという構成で対応できるということは確認できたので、今回は、hostsファイル+DNSという構成にすることにした。参考:
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 11gリリース2(11.2)for Linux - 2.7.5 手動によるIPアドレスの構成例
・ソフトウェア要件
いつもの通りCentOS5.5 x86_86を利用するのでRed Hadt系のソフトウェア要件を参考に…参考:
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド11gリリース2(11.2)for Linux 2.8.2 x86-64 - Linuxプラットフォームでのソフトウェア要件
Oracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド 11gリリース2(11.2) for Linux x86-644 - ソフトウェア要件の確認
・ストレージ
Oracle11g R2からOracle ClusterファイルもASM管理化に置くことができるようになったので、OpenfilerのiSCSIのボリュームをすべてASM管理にしちゃう。
Oracle11g R1の時はOracle Clusterファイルだけocfs2を利用していたが、今回はocsf2のインストール・構成は不要になった。参考:
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド11gリリース2(11.2)for Linux 3.1.3 - サポートされている記憶域オプション
・仮想NIC
以前はまではInterconnect用とiSCSI用を兼用させていたけど、今回はそれぞれに個別にVNICを割り当てて使う。
どうせ仮想だからお金かからないのがいいところw リアルな環境だと予算の都合上できないことも簡単に試せる :)
2010/12/3追記:
・SSHユーザの等価関係の有効化
OUIでパスフレーズなしのユーザ等価関係の有効化を自動的にやってくれるようになったみたい。信用しないわけじゃないんだけどとりあえず、Oracle11g R1までのように手動でもやっとく。
Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 11gリリース2(11.2)for Linux- E.1 すべてのクラスタ・ノードでの手動によるSSHの構成
という、ざっくりとした方針だけ決めてVirtualBox de Oracle11g R2 RACを構築〜。
以下、Openfier2.3 (x86)とRACのノードに利用するCentOS5.5(x86_64)向けVM構成(VirtualBox3.2.8を利用した3.2.10リリースされてるけど)のスナップショットなど…。
ちなみに、VirtualBox3.2.10と3.2.12でいろいろbug fixされてるけど、3.2.8のままで。
・Openfiler2.3 (iSCSI)に利用するVM構成は以下の通り。
※100GBのディスクにx86_64なんて名称をつけちゃってますが32bitの仮想マシンです!
・Oracle11g R2 x86_64の各ノードで利用するCentOS5.5 x86_64向けVM構成は以下の通り。
※こちらは64bitの仮想マシンです。
次回へつづく。
これまでのあら
・Mac de Oracle - 10万円未満 de RAC (11g編)#28
・VirtualBox de RAC (Oracle11g R1編) #1
・VirtualBox de RAC (Oracle11g R1編) #2
・VirtualBox de Oracle11g R2 RAC #1
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