VirtualBox de Oracle11g R2 RAC #4 Tweet
VirtualBox de Oracle11g R2 RACのつづきです。
今回は、VirtuslBoxで作成したRed hat用64bitVMへCentOS5.5 (x86_64)をインストールします。が、もう既に何度も行っていることなのでインストール自体の解説は省略します。足りないパッケージがあればyumで都度インストールでもいいですし :) 端折りすぎと突っ込まれそうだが。
過去になんどか書いているのでそちらを参照していただいてもいいですし、元ネタを参照するもよし。(但し元ネタはOracle Enterprise Linuxですが、同じ系統なのでそれほど違いはないはず…Oracle Enterprise Linuxインスコしたことのないのに言うのもなんなんですが…)
Networkの構成については省略しないで書いてあるので m(_ _)m
- ハードウェア構成(VMなのでVMの構成も含めて)、ソフトウェア構成など
- Linux (CentOS 5.5 x86_64)のインストール
- Openfiler2.3 x86のインストール
- Openfiler2.3 x86によるiSCSIボリュームの構成
- Oracle RACノードでのiSCSIボリュームの構成
- Oracle所有者と関連ディレクトリの作成及び環境変数の設定
- Oracle向けLinuxサーバーの構成(カーネルパラメータの設定)
- Oracle RACノード間リモートアクセスの構成とntpの構成
(sshの構成は念のために行った、多分、実施しなくても大丈夫だと思うけど…ついでなので、ちょいと意地悪な実験をしてみた) - ローカルネームサーバの構成
- Oracle RACノード構成ファイルの確認
- Oracle Automatic Storage Management(ASMLib 2.0.5 x84_64)のインストール及び構成
- Oracle11g R2 11.2.0.1.0 RACインストール事前作業
- Oracle11g R2 11.2.0.1.0 Grid Infrastractureのインストール
- Oracle11g R2 11.2.0.1.0 Database softwareのインストール
- Oracle11g R2 11.2.0.1.0 examplesのインストール
- Oracle Cluster databaseの作成
- Net Serviceの確認
- Oralce Grid InsfastructureとDatabase構成の確認
- Clusterの開始と停止の確認
- 簡単なTransparent Application Failover (TAF)の確認
・CentOS5.5のダウンロード、DVDのisoイメージをダウンロードして今後のためにDVDに焼いておいた。MacOS XでisoイメージのDVDを焼く方法は以前の記事を参照のこと。
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5.5/isos/x86_64/CentOS-5.5-x86_64-bin-DVD-1of2.iso
http://ftp.riken.jp/Linux/centos/5.5/isos/x86_64/CentOS-5.5-x86_64-bin-DVD-2of2.iso
CentOS5.5になったからといって、特にインストール方法に大きな違いはないので詳細は以前の記事や、元ネタなどをご参考に。(元ネタはOracle Enterprise Linuxを利用していますが、系統は同じRed hatなので注意点などほぼ同じだと思います。)ちょっとだけ書いてくと、今回作成したCentOS5.5 x86_64用VMはメモリ4GB、DISK容量50GBを割り当てているので、swapはメモリと同サイズの4GB、/bootには100MB、残りを/へ配分しました。
また、SELinuxはPermissiveモード、FirewallはDisableにしておくというのはお約束なのでお忘れなく。FirewallをEnableにしたままだといろいろとハマりまるのでしっかりチェックしておくと吉ですよん。(ハマった人→私)
Oracle11g R2からネットワーク要件が変りネットワーク周りは大切なのでしっかり書いておきますね。
適当に書いた配置図も参照のこと。)また、IPv6はOFFで固定IPとしています。(IPv6はOFFにしなくても問題ないですが、今回のネタでは不要なので。)
以下、Openfiler(iSCSI)のノードも含めたネットワーク構成は以下。
RACを構成するノード1 (hostname=discus164.macdeoracle.jp) | |||
---|---|---|---|
device | ip address | sub-netmask | 備考 |
eth0(ネットワークアダプタ:ブリッジアタプタ) | 192.168.1.90 | 255.255.255.0 | パブリックネットワーク用、ギガビット |
eth1(ネットワークアダプタ:内部ネットワーク) | 192.168.2.90 | 255.255.255.0 | プライベートネットワーク用(iSCSIアクセス用)、ギガビット |
eth2(ネットワークアダプタ:内部ネットワーク) | 192.168.3.90 | 255.255.255.0 | プライベートネットワーク用(Interconnect用)、ギガビット |
RACを構成するノード2 (hostname=discus264.macdeoracle.jp) | |||
device | ip address | sub-netmask | 備考 |
eth0(ネットワークアダプタ:ブリッジアダプタ) | 192.168.1.91 | 255.255.255.0 | パブリックネットワーク用、ギガビット |
eth1(ネットワークアダプタ:内部ネットワーク) | 192.168.2.91 | 255.255.255.0 | プライベートネットワーク用(iSCSIアクセス用)、ギガビット |
eth2(ネットワークアダプタ:内部ネットワーク) | 192.168.3.91 | 255.255.255.0 | プライベートネットワーク用(Interconnect用)、ギガビット |
iSCSIを構成するノード (hostname=arowana2.macdeoracle.jp) | |||
device | ip address | sub-netmask | 備考 |
eth0(ネットワークアダプタ:ブリッジアダプタ) | 192.168.1.92 | 255.255.255.0 | パブリックネットワーク用、ギガビット |
eth1(ネットワークアダプタ:内部ネットワーク) | 192.168.2.92 | 255.255.255.0 | プライベートネットワーク用(iSCSIアクセス用)、ギガビット |
上記を元に以下のドキュメントをおよび元ネタなどを参考に、hostsおよびDNSを利用して固定IPアドレスでネットワークを構成することにした。
・Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 11gリリース2(11.2)for Linux - 2.7.2.2 手動で構成する場合のIPアドレス要件
2ノードRACでなぜ、3つのSCAN VIPが推奨されているのかは、未だによく理解できていない???? 2ノードRACだから2じゃだめなの? 3つだと何がおしいいの?
どんどん謎は深まる…。だれか教えてw どっかにSCAN VIPってなにがおいしいのか2ノードRACで3つのSCAN VIPが推奨される理由が書いてある資料ないのかな〜。3ノード以上のRACだとSCAN VIPをどの程度増やせばおいしくなるの〜などなど????w
・Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド 11gリリース2(11.2)for Linux - 2.7.5 手動によるIPアドレスの構成例
・http://www.oracle.com/technetwork/articles/hunter-rac11gr2-iscsi-088677.html
・http://www.idevelopment.info/data/Oracle/DBA_tips/Oracle11gRAC/CLUSTER_12.shtml
前述のマニュアルなどを参考に今回構築する全ノードのhostsファイルやDNS構成の概要は以下の通り。
RACを構成するノード1 (hostname=discus164.macdeoracle.jp) | |||
---|---|---|---|
Hostname | タイプ | IP address | 名前解決方法 |
discus164 | Public | 192.168.1.90 | hostsおよびDNS |
discus164-iscsi | Private | 192.168.2.90 | |
discus164-priv | Private | 192.168.3.90 | |
discus164-vip | Virtual | 192.168.1.190 | |
RACを構成するノード2 (hostname=discus264.macdeoracle.jp) | |||
Hostname | タイプ | IP address | 名前解決方法 |
discus264 | Public | 192.168.1.91 | hostsおよびDNS |
discus264-iscsi | Private | 192.168.2.91 | |
discus264-priv | Private | 192.168.3.91 | |
discus264-vip | Virtual | 192.168.1.191 | |
SCAN VIP1/2/3 | |||
Hostname | タイプ | IP address | 名前解決方法 |
discus-rac64-scan | Virtual | 192.168.1.200 | DNS |
discus-rac64-scan | 192.168.1.201 | ||
discus-rac64-scan | 192.168.1.202 | ||
Openfiler2.3(iSCSI) - (hostname=arowana2.macdeoracle.jp) | |||
Hostname | タイプ | IP address | 名前解決方法 |
arowana2 | Public | 192.168.1.92 | hostsおよびDNS |
arowana2-priv | Private | 192.168.2.92 |
ということで次回へつづく。
(こちらの都合で慌てて書いたので、おそらくいつもよりタイポとか誤字脱字、リンク先ミスなどが多いかもしれない…気づいたら後で修正します!)
2010/12/9追記:
hostsファイルとDNSで同じ名前解決するのってどうなんだろーって思っておりますが…hosts優先だし…。まあ、そのまんまでいきます。はい。
で、インストール後、各ノードの/etc/hostsはどう設定したかというと…
# Do not remove the following line, or various programs
# that require network functionality will fail.
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
#::1 localhost6.localdomain6 localhost6
#for public network
192.168.1.90 discus164.macdeoracle.jp discus164
192.168.1.91 discus264.macdeoracle.jp discus264
192.168.1.92 arowana2.macdeoracle.jp arowana2
#for Oracle Interconnect private network
192.168.3.90 discus164-priv.macdeoracle.jp discus164-priv
192.168.3.91 discus264-priv.macdeoracle.jp discus264-priv
#for iSCSI private network
192.168.2.92 arowana2-priv.macdeoracle.jp arowana2-priv
192.168.2.90 discus164-iscsi.macdeoracle.jp discus164-iscsi
192.168.2.91 discus264-iscsi.macdeoracle.jp discus264-iscsi
#for virtual public network
192.168.1.190 discus164-vip.macdeoracle.jp discus164-vip
192.168.1.191 discus264-vip.macdeoracle.jp discus264-vip
192.168.1.2 lampeye.macdeoracle.jp lampeye
これまでのあらすじ
・Mac de Oracle - 10万円未満 de RAC (11g編)#28
・VirtualBox de RAC (Oracle11g R1編) #1
・VirtualBox de RAC (Oracle11g R1編) #2
・VirtualBox de Oracle11g R2 RAC #1
・VirtualBox de Oracle11g R2 RAC #2 - 事前調査など…
・VirtualBox de Oracle11g R2 RAC #3
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