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2008年10月 9日 (木) / Author : Hiroshi Sekiguchi.

Mac de Oracle - 10万円未満 de RAC (11g編)#4

つづきです。今回はOpenfiler2.3によるiSCSIボリュームの構成を行う。

  1. ハードウェア構成と価格(Mac De Oracle - 10万円 de RAC #1とMac De Oracle - 10万円 de RAC #5参照のこと)
  2. Linux (CentOS 5.2)のインストール
  3. Openfiler2.3のインストール
  4. Openfiler2.3によるiSCSIボリュームの構成
  5. Oracle RACノードでのiSCSIボリュームの構成
  6. Oracle所有者と関連ディレクトリの作成及び環境変数の設定
  7. Oracle向けLinuxサーバーの構成(カーネルパラメータの設定)
  8. hangcheck-timerカーネル・モジュールの構成
  9. Oracle RACノード間リモートアクセスの構成
  10. Oracle RACノード構成ファイルの確認
  11. Oracle Cluster File System (OCFS2)のインストール及び構成
  12. Oracle Automatic Storage Management(ASMLib 2.0)のインストール及び構成
  13. Oracle11g R1 インストール事前作業
  14. Oracle11g R1 Clusterwareのインストール
  15. Oracle11g R1 Database softwareのインストール
  16. Oracle11g R1 examplesのインストール
  17. TNS Listenerの構成
  18. Oracle Cluster databaseの作成
  19. Oracle Net Serviceの確認
  20. Oralce RAC ClusterとDatabase構成の確認
  21. Clusterの開始と停止の確認
  22. Oracle Clusterwareプロセス・モニター・デーモンの構成
  23. 簡単なTransparent Application Failover (TAF)の確認
  24. MacOSXからの接続確認(Mac De Oracleではお約束!なので)



4.Openfiler2.3によるiSCSIボリュームの構成

考え方はOpenfiler2.1と同じなのだが管理画面のレイアウトが少々変更されている。

https://hostname or ip address:446/

でOpenfiler Storage Control Centerへアクセスする。

・Openfiler Strorage Control Center へのLogin

Openfiler_login

・管理者パスワードの変更

管理者のアカウントは、openfiler、インストール直後のデフォルトパスワードは。passwordとなっている。(openfiler2.1と同じ。)
ログインするとSystem Overview画面が表示される。

Systemoverview

次にAccountsタブをクリック->Accounts SectionペインAdmin passwordをクリック->Change Administrator Password画面でパスワードを変更する。
Changeadministratorpassword1

Changeadministratorpassword2

Changeadministratorpassword3


・iSCSI target serverの有効化。

ここで一旦ログアウトし新しいパスワードでログインし直してからServicesタブをクリック->Manage Services画面iSCSI target serverModification列にあるEnableをクリックしてiSCSI target serverを起動する。
Manageservice

Manageservice2

iscsi-targetの状態を確認(rootユーザで)

[root@arowana ˜]# service iscsi-target status
ietd (pid 3354) is running...
[root@arowana ˜]#

・ネットワークアクセスの構成

Systemタブをクリック->System sectionペインのNetwork Setupをクリック->Network Access ConfigurationでiSCSIをアクセスするノードを定義する。
Name列には各ノードのhostnameを、Network/Host列にはインターコネクトに利用するIPアドレスを設定する。Netmaskは255.255.255.255、TypeはShareを設定する。

Networkaccessconfiguration1

Networkaccessconfiguration2


・ボリュームグループの構成

今回も以前のように1つのボリュームグループを作成し、そのグループにcrs用の論理ボリューム1つ、ASM用の論理ボリューム4つを作成する。
Volumeタブ->Volume sectionペインでBlock Device Management画面に遷移する

Volumeblockdevicemanagement1

IDEディスクが2本ありiSCSI向けに/dev/hda に69GB、/dev/hdb に19GBの空きがある。各パーティションのサイズは、69GB、19GB、合計で88GBをcrs用の論理ボリュームに2GB、ASM用の4つの論理ボリュームに各21.5GBを割り当てる。

Partitionの作成

/dev/hda に69GB、/dev/hdb に19GBの空きがあるのでそれぞれをパーティションとして割り当てる。
以下の例では/dev/hda4及び/dev/hdb1の2つのパーティションを割り当てた。
Block Device Management画面Edit Diskの各Diskをクリックしてパーティションを追加する。ちなみに、viewをクリックすると作成済みパーティションの一覧が確認できる。

Volumeblockdevicemangementpatitionv

/dev/hda4に約69GBのパーティションを作成している様子。同様の手順で/dev/hdb1に約19GBのパーティションを作成する。Editpartition1

Editpartition2

Editpartition3

Editpartition4

Editpartition5

Editpartition6


Volume Groupの作成

Volumes sectionペインVolume Groupをクリックしてボリュームグループを作成する。
今回はrac1というボリュームグループを作成し前ステップで割り当てた/dev/hda4と/dev/hdb1の2パーティションをボリュームグループrac1へ割り当てる。(どのボリュームグループにも属さないパーティションが自動的にリストされるので必要なパーティションを選択するだけ。)
※作成されたボリュームグループの容量が88GBあることが確認できる。

Createnewvolumegroup1

Createnewvolumegroup2

Createnewvolumegroup3


論理ボリュームの割当

Volumes sectionペインAdd Volumeをクリックして前ステップで作成したボリュームグループへ論理ボリュームを割り当てる。
ボリュームグループrac1に割り当てた88GBをcrs向け論理ボリューム(2GB)及び、ASM向け論理ボリューム(21.5GB*4ボリューム)の5つの論理ボリュームへ割り振る。
各論理ボリュームのFilesystem/Volume typeはiSCSIを選択する。

割り当てた論理ボリューム名及び名称は次の通り。crs:2GB/asm1:21.5GB/asm2:21.5GB/asm3:21.5GB/asm4:21.5GB
Addvolume1

Addvolume2

Addvolume3

Addvolume4

Addvolume5


iSCSI Target Qualified Name(IQN)の設定 (2010/10/4訂正)

今回はiqn.2006-01.com.oepnfiler:arowanaというiSCSI target rualified nameにした。今回は、iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.crs/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm1/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm2/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm3/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm4という5つのiSCSI Targetを作成した。Volumeタブ->Volumes sectionペイン->iSCSI targets->Target Configurationタブで表示されるVolumes:iSCSI Targets画面で行う。
Setiqn1_ng


Setiqn2_ng


02_volume_iscsi_target


02_volume_iscsi_targets


Network ACLの設定

前操作で設定したIQNに対してNetwork ACLを設定する。ネットワークアクセスの構成で登録したノードがリストされているのでAccess列Allowに変更する。
設定はVolumeタブ->Volumes sectionペイン->iSCSI targets->Network ACLタブで表示される画面で行う。

Networkacl1

Networkacl2


LUN Mapping (2010/10/4訂正)

論理ボリュームの割当操作で割り当てた各論理ボリューム(crs/asm1/asm2/asm3/asm4)をiSCSI Target Qualified Name(IQN)の設定で作成した各iSCSI Target(iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.crs/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm1/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm2/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm3/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm4)のLUN Id.=0にマッピングしていく、crs/asm1/asm2/asm3/asm4の順で割り当てる。する。

設定はVolumeタブ->Volumes sectionペイン->iSCSI targets->LUN Mappingタブで表示される画面で行う。Map New LUN to target:にリストされている論理ボリュームをMapボタンをクリックしてマッピングするだけ。簡単!。

Lunmapping1_ng


Lunmapping2_ng


03_volume_lun_iscsi_target_mapping_


04_volume_lun_iscsi_target_mapping_


05_volume_lun_iscsi_target_mapping_


06_volume_lun_iscsi_target_mapping_


07_volume_lun_iscsi_target_mapping_

最後にiscsi-targetを再起動して設定完了!


[root@arowana ˜]# service iscsi-target restart
Stopping iSCSI target service: ...... [ OK ]
Starting iSCSI target service: [ OK ]
[root@arowana ˜]# service iscsi-target status
ietd (pid 7455) is running...
[root@arowana ˜]#

再度、Openfiler storage Control Centerにログインし、Status->Status sectionペインiSCSI Targetをクリックすると以下のスクリーンショットのようになる。
これでiSCSI Target側の準備は完了。

Openfiler_fin


ふ〜〜今回は長かった〜〜。:) 次回へつづく

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