Mac de Oracle - 10万円未満 de RAC (11g編)#4 Tweet
つづきです。今回はOpenfiler2.3によるiSCSIボリュームの構成を行う。
- ハードウェア構成と価格(Mac De Oracle - 10万円 de RAC #1とMac De Oracle - 10万円 de RAC #5参照のこと)
- Linux (CentOS 5.2)のインストール
- Openfiler2.3のインストール
- Openfiler2.3によるiSCSIボリュームの構成
- Oracle RACノードでのiSCSIボリュームの構成
- Oracle所有者と関連ディレクトリの作成及び環境変数の設定
- Oracle向けLinuxサーバーの構成(カーネルパラメータの設定)
- hangcheck-timerカーネル・モジュールの構成
- Oracle RACノード間リモートアクセスの構成
- Oracle RACノード構成ファイルの確認
- Oracle Cluster File System (OCFS2)のインストール及び構成
- Oracle Automatic Storage Management(ASMLib 2.0)のインストール及び構成
- Oracle11g R1 インストール事前作業
- Oracle11g R1 Clusterwareのインストール
- Oracle11g R1 Database softwareのインストール
- Oracle11g R1 examplesのインストール
- TNS Listenerの構成
- Oracle Cluster databaseの作成
- Oracle Net Serviceの確認
- Oralce RAC ClusterとDatabase構成の確認
- Clusterの開始と停止の確認
- Oracle Clusterwareプロセス・モニター・デーモンの構成
- 簡単なTransparent Application Failover (TAF)の確認
- MacOSXからの接続確認(Mac De Oracleではお約束!なので)
4.Openfiler2.3によるiSCSIボリュームの構成
考え方はOpenfiler2.1と同じなのだが管理画面のレイアウトが少々変更されている。
https://hostname or ip address:446/
でOpenfiler Storage Control Centerへアクセスする。
・Openfiler Strorage Control Center へのLogin
・管理者パスワードの変更
管理者のアカウントは、openfiler、インストール直後のデフォルトパスワードは。passwordとなっている。(openfiler2.1と同じ。)
ログインするとSystem Overview画面が表示される。
次にAccountsタブをクリック->Accounts SectionペインのAdmin passwordをクリック->Change Administrator Password画面でパスワードを変更する。
・iSCSI target serverの有効化。
ここで一旦ログアウトし新しいパスワードでログインし直してからServicesタブをクリック->Manage Services画面でiSCSI target serverのModification列にあるEnableをクリックしてiSCSI target serverを起動する。
iscsi-targetの状態を確認(rootユーザで)
[root@arowana ˜]# service iscsi-target status
ietd (pid 3354) is running...
[root@arowana ˜]#
・ネットワークアクセスの構成
Systemタブをクリック->System sectionペインのNetwork Setupをクリック->Network Access ConfigurationでiSCSIをアクセスするノードを定義する。
Name列には各ノードのhostnameを、Network/Host列にはインターコネクトに利用するIPアドレスを設定する。Netmaskは255.255.255.255、TypeはShareを設定する。
・ボリュームグループの構成
今回も以前のように1つのボリュームグループを作成し、そのグループにcrs用の論理ボリューム1つ、ASM用の論理ボリューム4つを作成する。
Volumeタブ->Volume sectionペインでBlock Device Management画面に遷移する
IDEディスクが2本ありiSCSI向けに/dev/hda に69GB、/dev/hdb に19GBの空きがある。各パーティションのサイズは、69GB、19GB、合計で88GBをcrs用の論理ボリュームに2GB、ASM用の4つの論理ボリュームに各21.5GBを割り当てる。
Partitionの作成
/dev/hda に69GB、/dev/hdb に19GBの空きがあるのでそれぞれをパーティションとして割り当てる。
以下の例では/dev/hda4及び/dev/hdb1の2つのパーティションを割り当てた。
Block Device Management画面のEdit Diskの各Diskをクリックしてパーティションを追加する。ちなみに、viewをクリックすると作成済みパーティションの一覧が確認できる。
/dev/hda4に約69GBのパーティションを作成している様子。同様の手順で/dev/hdb1に約19GBのパーティションを作成する。
Volume Groupの作成
Volumes sectionペインのVolume Groupをクリックしてボリュームグループを作成する。
今回はrac1というボリュームグループを作成し前ステップで割り当てた/dev/hda4と/dev/hdb1の2パーティションをボリュームグループrac1へ割り当てる。(どのボリュームグループにも属さないパーティションが自動的にリストされるので必要なパーティションを選択するだけ。)
※作成されたボリュームグループの容量が88GBあることが確認できる。
論理ボリュームの割当
Volumes sectionペインのAdd Volumeをクリックして前ステップで作成したボリュームグループへ論理ボリュームを割り当てる。
ボリュームグループrac1に割り当てた88GBをcrs向け論理ボリューム(2GB)及び、ASM向け論理ボリューム(21.5GB*4ボリューム)の5つの論理ボリュームへ割り振る。
各論理ボリュームのFilesystem/Volume typeはiSCSIを選択する。
割り当てた論理ボリューム名及び名称は次の通り。crs:2GB/asm1:21.5GB/asm2:21.5GB/asm3:21.5GB/asm4:21.5GB
iSCSI Target Qualified Name(IQN)の設定 (2010/10/4訂正)
今回はiqn.2006-01.com.oepnfiler:arowanaというiSCSI target rualified nameにした。今回は、iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.crs/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm1/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm2/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm3/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm4という5つのiSCSI Targetを作成した。Volumeタブ->Volumes sectionペイン->iSCSI targets->Target Configurationタブで表示されるVolumes:iSCSI Targets画面で行う。
Network ACLの設定
前操作で設定したIQNに対してNetwork ACLを設定する。ネットワークアクセスの構成で登録したノードがリストされているのでAccess列をAllowに変更する。
設定はVolumeタブ->Volumes sectionペイン->iSCSI targets->Network ACLタブで表示される画面で行う。
LUN Mapping (2010/10/4訂正)
論理ボリュームの割当操作で割り当てた各論理ボリューム(crs/asm1/asm2/asm3/asm4)をiSCSI Target Qualified Name(IQN)の設定で作成した各iSCSI Target(iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.crs/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm1/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm2/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm3/iqn.2006-01.com.openfiler:tsn.asm4)のLUN Id.=0にマッピングしていく、crs/asm1/asm2/asm3/asm4の順で割り当てる。する。
設定はVolumeタブ->Volumes sectionペイン->iSCSI targets->LUN Mappingタブで表示される画面で行う。Map New LUN to target:にリストされている論理ボリュームをMapボタンをクリックしてマッピングするだけ。簡単!。
最後にiscsi-targetを再起動して設定完了!
[root@arowana ˜]# service iscsi-target restart
Stopping iSCSI target service: ...... [ OK ]
Starting iSCSI target service: [ OK ]
[root@arowana ˜]# service iscsi-target status
ietd (pid 7455) is running...
[root@arowana ˜]#
再度、Openfiler storage Control Centerにログインし、Status->Status sectionペインのiSCSI Targetをクリックすると以下のスクリーンショットのようになる。
これでiSCSI Target側の準備は完了。
ふ〜〜今回は長かった〜〜。:) 次回へつづく
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