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2007年1月23日 (火) / Author : Hiroshi Sekiguchi.

Mac De Oracle - 10万円 de RAC #12

前回からのつづき、今回は、OpenfilerによるiSCSIボリュームの構成。

  1. ハードウェアの価格構成
  2. Linux (CentOS 4.4)のインストール
  3. ネットワークの構成
  4. Openfilerのインストール
  5. OpenfilerによるiSCSIボリュームの構成
  6. Oracle RACノードでのiSCSIボリュームの構成
  7. Oracle所有者と関連ディレクトリの作成及び環境変数の設定
  8. Oracle向けLinuxサーバーの構成(カーネルパラメータの設定)
  9. hangcheck-timerカーネル・モジュールの構成
  10. Oracle RACノード間リモートアクセスの構成
  11. Oracle RACノード構成ファイルの確認
  12. Oracle Cluster File System (OCFS2)のインストール及び構成
  13. Oracle Automatic Storage Management(ASMLib 2.0)のインストール及び構成
  14. Oracle 10gソフトウェアのダウンロード)
  15. Oracle10g R2インストール事前作業
  16. Oracle10g Clusterwareのインストール
  17. Oracle10g R2 Database softwareのインストール
  18. Oracle10g R2 Companion CD softwareのインストール
  19. TNS Listenerの構成
  20. Oracle Cluster databaseの作成
  21. Oracle Net Serviceの確認
  22. 表領域の作成と変更
  23. Oralce RAC ClusterとDatabase構成の確認
  24. Clusterの開始と停止の確認
  25. 簡単なTransparent Application Failover (TAF)の確認
  26. PowerBook G4のJDeveloper10g/SQL Developer/SQL*Plusなどからの接続確認(Mac De Oracleではお約束!なので)
注)
MacOSX 10.4.8(PowerPC)へのOracle10g clientインストールは特に新しいネタでもないので記事として書く予定はないが、MacOSX 10.4.8(PowerPC)のJDeveloper10g、SQL DeveloperやSQL*Plusからの接続確認等の記録は載せる予定である。



さて、Openfilerのインストールも無事終わり、iSCSIボリュームの構成を行う。iSCSIボリュームに利用できる空き容量は、前回のエントリ通り、約90GBで、それを5つの論理ボリュームに割り振り、それらのボリュームをOracle RACを構成する全ノードからアクセスできるように構成する。

作成するボリューム名などはOTN USの元記事と同じボリューム名にすることにした。また、ブラウザベースの管理画面の操作は、OTN USの元記事 Configure iSCSI Volumes using Openfiler と同なじなのでそちらも参照のこと。


以下、Apple PowerBook G4から、ブラウザベースの管理画面で、iSCSIの構成を行った画面

Openfilerの パブリックネットワーク用ip addressは、192.168.1.5 と設定としたので、 https://192.168.1.5:446/に Safariからアクセスする。

最初にアクセスすると、次の画面が表示される。 スクロール後、「I have read, and hereby accept, the license terms」ボタンをクリック。
[an error occurred while processing this directive]
O001


● 管理者デフォルトパスワードの変更

ログイン画面で、管理者名(openfiler)とパスワードを入力後、(インストール直後の管理者のパスワードは "password"。)「administer the storage device from here.」リンクをクリックして、管理者のパスワードを変更しておく。

(再生にはQuickTimeが必要です。)
[an error occurred while processing this directive]O002


● iSCSI targetサービスの有効化。

ステータスを "enabled" 変更後、念のためにプロセスの起動を確認しておく。

[root@arowana ˜]# service iscsi-target status
ietd (pid 1988) is running...
[root@arowana ˜]#

[an error occurred while processing this directive]
O009


● ローカルネットワークの構成

2007/2/19 QuickTImeムービー上のホスト名がPublic Network用のホスト名となっているが、正しくは、private network用のホスト名である、 discus1-priv.macdeoracle.jpなどが正しい。後日修正予定
Oracle RACを構成する全ノード(私の環境では、discus1とdiscus2の両ノード)からiSCSIボリュームにアクセスできるようにする。尚、アクセスを許可するIP addressは、プライベートネットワーク用に設定したIPアドレスを指定する。

(再生にはQuickTimeが必要です。)

[an error occurred while processing this directive]O003


● 物理ディスクのパーティショニング

この例では、IDEディスクが2本あり、iSCSIに利用できる容量は、/dev/hda に69GB、/dev/hdb に19GBの空きがある。各パーティションのサイズは、69GB、19GB、Modeは "Primary"、Partition Typeは "Physical volume" で作成する。

(再生にはQuickTimeが必要です。)

[an error occurred while processing this directive]O010


● ボリュームグループの作成

先に作成したパーティションから成るボリュームグループを1つ作成する。

[an error occurred while processing this directive]
O0150160 O0150161


● 論理ボリュームの作成

先に作成したボリュームグループに以下のサイズで論理ボリュームを作成する。

iSCSI 論理ボリューム
ボリューム名
容量(MB)
ファイルシステム・タイプ
備考
crs
2,048
iSCSI
Oracle Clusterware
asm1
22,016
iSCSI
Oracle ASM Volume 1
asm2
22,016
iSCSI
Oracle ASM Volume 2
asm3
22,016
iSCSI
Oracle ASM Volume 3
asm4
22,016
iSCSI
Oracle ASM Volume 4

[an error occurred while processing this directive]
O0170190 O0170191 O0170192


● 論理ボリュームへのアクセス権付与

Oracle RACを構成する全ノードへ、作成した論理ボリュームへのアクセスを許可する。
[Volume]->[List of Existing Volumes]->で表示される管理画面のProperties列にある[Edit]リンクをクリックし、作成した論理ボリューム毎に、Oracle RACを構成する全ノードからのアクセスを許可する。


O0220230 O0220231 O0220232


最後に、サービスをリスタート。

[root@arowana &tilde]# service iscsi-target restart
Stopping iSCSI target service: [ OK ]
Starting iSCSI target service: [ OK ]


次回のエントリで解説する作業を終えると、[Status]で、iSCSIの各論理ボリュームのステータスが確認できる。以下では、各論理ボリューム毎、2つのセッションの存在が確認できる。

[an error occurred while processing this directive]
O024

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