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2021年8月23日 (月)

古くて新しい? 遅延ブロッククリーンアウト (deferred block cleanout) #1

昔からOracle Database触ってると結構当たり前だったことではあるけど、最近、主にExadata以降にOraclerになったエンジニアへ伝承というかノウハウの一つとして継承されていないのかなー。
と感じることが何度かあり、属人化とは少々違う、失われた知識みたいなのもあるのかではないかと。。。そんなアトモスフィアを感じつつ、遅延ブロッククリーンアウトについて軽く書こうかなと。

と、今思ってるだけで、めんどくさくなって続かないかもしれませんw 

 

昔からある有名な遅延ブロッククリーンアウトの情報はMOSにもありますが、読んだことある方はどれぐらいいるのだろう。かなーーーり昔は日本独自?のMetalinkとかKROWNで細かく書かれていた(ような)記憶はあるが、最近はそこまで書かれてないような。。。まあいいかw

遅延ロギング・ブロック・クリーンアウトについて(KROWN:48106) (Doc ID 1716869.1)

こまけーことは置いといて、MOSとか、他のブログを読むと動きはざっくり理解できると思うのですが、

ポイントは、Buffer Cache サイズのおおよそ10%ぐらいまでがcommit時にクリーンアウトされる最大サイズ、それ以外は先送りされるというところ。
commit時にクリーンアウトされないので、後続のSQL文で該当するブロックがアクセスされたタイミングでタイミングでクリーンアウトされる。通常は更新を伴わないSELECT文でも発生する。そこで気づく方は多いわけです。はい。

SELECT文なのになんでREDOが生成されているんだろう???? と。

例えば、Buffer Cacheが 10ブロック分あったとして、UPDATE文で5ブロック更新してcommitした場合、10ブロックの10%の1ブロックだけがcommit時にブロッククリーンアウトされ、残りの 4ブロックのクリーンアウトは遅延される。ざっくり言えばそんな感じ。
DMLでINSERT/DELETE/UPDATEでどのどの程度のブロックが更新されるかで、遅延されるブロック数はざっくり判断できちゃいます。
ちなみに、どのタイミングでどの程度、クリーンアウトされたかという統計情報はあるが、トランザクションがcommitされたタイミングでどれぐらいクリーンアウトが遅延されたブロックが存在するかを示す統計はないので、どの程度の更新ブロックがあるかと、commit時にクリーンアウトできるブロック数の差分からざっくり判断するのがリーズナブル(他の流派の方もいるかもしれないがw)

OLTPのようなショートトランザクションでは、あまりクリーンアウトが先送りされることはないわけですが、ロングトランザクションでコミット1回というタイプだと、commit時にはブロックをクリーンアウトしきれない程度のブロックが更新され、クリーンアウトが遅延されるという状況は仕様どおりなわけです。。。。ロングトランザクションで発生しやすいということにはなりますね。(だったら、ぐるぐる系のバッチ更新処理って最高じゃね?、。。。それはちょっと。。。w 向かう方向が違うかなw)

話は少し代わりますが、前述のようにcommtのタイミングではBuffer Cacheの10%程度までなので、Buffer Cache を大きくすれば、commit時にクリーンアウトされる最大サイズも大きくなる。。。というのは簡単にイメージできると思います。。。

そして、遅延クリーンアウトブロックが発生しないケースがあるのご存知ですか?(知ってて損はないですよ。。)

 



以下のサイトで有益な情報を提供しているので一度は見ておくと良いと思います。

最近のOraclerは知らないかもしれないけど、AskTomでもTomが、遅延グロッククリーンアウトについて答えてます。 


このQAでのポイントは回答にある以下の部分、ここでも10 percent of our buffer cacheと言及されていますよね。これ2005のQAです。この頃まだ小学生だった方達が今Oraclerとしてデビューしてたりするわけですよねw 

”If we were to re-run the above example with the buffer cache set to hold at least 5,000 blocks, we'll find that we generate little to no redo on any of the SELECTs - we will not have to clean dirty blocks during either of our SELECT statements. This is because the 500 blocks we modified fit comfortably into 10 percent of our buffer cache, and we are the only user. There is no one else is mucking around with the data, and no one else is causing our data to be flushed to disk or accessing those blocks. In a live system, it will be normal for at least some of the blocks to not be cleaned out sometimes.”

Does select generate undo ? / AskTom / 2005

これは比較的新しいQAですね
delayed block cleanout / AskTom / 2017

レジェンド、ジョナサンルイスのブログでも
Clean it up / Jonathan Lewis / 2009

MaxGuage for Oracleで有名なエクセムさんのブログ

この記事で引用されているMetalinkは、現在のMOSには存在しないのでMOSのアカウントがあるかたが頑張って検索してもヒットしないのでご注意を。(日付が記載されていないので何年の記事かわからないですが、記事自体かなり古いはずなのでネタ元も古いと思ってください)
遅延ブロッククリーンアウト / エクセムさんのブログ

このブログでも10%ルールの話は出てきています。
Delayed Block Cleanout in Oracle / databasejournal By David Fitzjarrell / 2015


比喩がわかりにくいかもしれないけど、有名な Shit the Oracle さんのブログ (このエントリーも日付がないけど、適当なタイミングでUpdateされているような、気がしないでもない)
遅延ブロッククリーンアウト / SHIFT-the-Oracle


以下、システムサポートさんのブログ、わかりやすいですよね。冒頭で少し紹介した遅延クリーンアウトブロックが発生しないケースにも軽くふれてますね。direct path writeしているケースに注目ですよ!
フルスキャンで何故シングルブロックリードが発生するのか?(2/2)


NTTDのOracle ACE 高橋さんもExadataでの遅延ブロッククリーンアウトの洗礼を受けた模様、比較的最近なのですね。 :)
exadataと遅延ブロッククリーンアウトとシングルブロックリード / オラクルデータベースの技術メモ

ブロックダンプしながら確認するなんて、マニアックですよね。w このかた。前述のシステムサポートさんの記事で紹介されているdirect path writeのケースも検証されています。素敵です。
遅延ブロッククリーンアウトを観測する① / SQL*Plusの使いにくさは異常


ということで、私が書かなくても、これだけの情報があるので、書こうか書かないか、迷うーーーーっw。
紹介したエントリーの内容を確認するための方法こんな方法でも確認できるよー的な内容にしましょうかね。。。

では、Stay Home and Stay Safe.

次回へつづく。

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